会員の皆さまへ     理事長 佐藤 恵子

 

3月も半ばを過ぎ、青森でも記録的な積雪が一気に溶け、

春の訪れが感じられるようになりました。

会員の皆さまにはお元気でお過ごしでしょうか

 コロナ禍が収まらない中、ロシアによるウクライナへの侵攻という最悪の事態が勃発し、

世界中が戦争の危機にさらされています。

ロシアの暴挙は、人類が長い歴史と多くの犠牲を払って勝ち取ってきた自由と民主主義への攻撃だと思います。

女性の人権の確立を目指して活動している私たちにとっても、決して看過することはできません。

  私たちにできることは何かを一生懸命考えながら、日々の活動に取り組んでいきたいと思っています。

会員の皆さまにも引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

 

2022年度、総会の日程が決まりました

 

日時:2022年6月11日(土)10:00~11:30

会場:アウガ5F カダール 小会議室

 

後日、案内のハガキをお送りします

日程の確保をお願いします 

 

 

ハートフルセミナー反省会を開催しました

 

日時:2022328日(月)10:0013:00

 

会場:ウィメンズネット青森事務所

 

コロナ禍で延期していた反省会を参加者7名で開催しました。

うち2名の方は、これまで直接ハートフルセミナーには参加してい

ないけれどこれから参加したいという方でした。会は参加者の自

己紹介で始まり、2名の方の挨拶ではハートフルセミナーに対する

意気込みが感じられました。

 続いて『ハートフルセミナーの趣旨、目的』『ハートフルセミナー実施までの流れ』について説明を行い、

その上で『ハートフルセミナーの最新プログラム』についてメイン講師を務めているスタッフが、

実際にパソコンを操作しながら実演し、詳しく紹介しました。

先の2名の方は、真剣に説明を聞いていただけでなく、ロールプレイに参加するほど熱心でした。

また、常時セミナーに参加しているスタッフにとっても、最新プログラムについて再確認するよい機会にもなりました。

 最後に『意見交換』の時間を設け、軽い昼食をとりながら終始楽しく和やかな雰囲気で行われました。

次年度のハートフルセミナーに向けて希望が持てる有意義な反省会でした。(珍田)

 

 

公益社団法人あおもり被害者支援センター主催

性暴力被害相談に携わる方々のための公開講座2021」を視聴して

 

今まで日時や場所の関係で行くことのできなかった講座が多かったのですが、

これもコロナ禍でネット配信となり、視聴できた講座のひとつです。

内容は、福岡犯罪被害者支援センターのお二人による講座で、

加害者との関係や手口、性暴力を受けた子どもによく見られる反応や影響、

二次被害、NG対応、国の取り組み、さらに「境界線」という子ども向けの

動画を視聴するというものでした。

人には境界線があり、それをしっかり意識した上で、

さらに対等で思いやりのある関係であることが同意の前提となるとの言葉は、

性被害だけでなくデートDVDVの被害者にも加害者にもならないためにも

必要なメッセージだと思います。

現在、法制審議会では、13歳という性的同意年齢を引き上げるかどうか検討中とのことです。

中学1年生(13歳)で性的な行為の意味をどこまで理解しているのか、

知識を得る機会もないまま放置されているのが実情ではないでしょうか。

できるなら、成年年齢の18歳まで引き上げて欲しいと、講座を視聴して切に思いました (森)

 

 

 

DVに関する最新情報

 

 

 ◆DV防止法の改正について

  DV防止法制定から20年が経過し、DV対策の抜本的強化を目指して、

  改正に向けての取組みが進められています。

  2021年3月、内閣府の「女性に対する暴力に関する専門調査会」において

  『DV対策の今後の在り方』が取りまとめられました。

  注目されるのは、被害者の範囲の拡大について、

  身体的暴力以外の精神的暴力や性的暴力も身体的暴力と同様に扱うべきとの方向性が示されたことです。

これが実現すれば、精神的暴力の被害者が多数を占めるというDV相談の

実情に即した支援体制の拡充を期待することができます。

当会もDV防止法の改正の動向に注目していきたいと思います。(佐藤)

 

◆刑法性犯罪規定改正の動き

 110年振りに改正された現行法は、

 ①強姦罪を強制性交等罪に

 ②厳罰化

 ③非親告罪化

 ④親など監護者による子どもへの性的虐待の処罰など画期的な内容でした。

 

 それでも被害実態に照らしてなお多くの課題を抱え、3年後見直しの附則がついていました。

 

 20193月、4件の性暴力を巡る裁判で無罪判決が相次いだことから、

 各地で抗議と被害者への連帯のフラワーデモが起き、被害の実態に即した法整備を求める声が高まりました。

 このような中で、20206月検討会が開始、昨年10月からは法制審議会での審議に入り、

 以下のような内容について話し合われています。

 

  ・暴行脅迫要件や心神喪失・拒否不能の要件見直し

  (→市民団体は不同意性交罪の導入を要望)

  ・性交同意年齢(13歳)の引き上げ(→16歳以上)

  ・地位・関係性を利用した性犯罪を罰する類型の新設

  ・配偶者間での強制性交等罪の明確化

  ・公訴時効の見直し(→時効の撤廃または一定期間の停止を要望)

  ・グルーミングを罰する罪の新設 など(風晴)