会員の皆さまへ 理事長 佐藤 恵子
平成最後の年も残すところわずかとなり、会員の皆様にはお忙しい毎日をお過ごしのことと思います。
当会では今年も様々な活動に取組んできましたが、会員の皆様の積極的なご参加とご協力により、
順調に進めてくることができました。
とくに、13年目を迎えた「ハートフルセミナー」については、
仕事や活動の合間を縫ってスタッフとして参加してくださった会員の方々のお蔭で、
県内の6中学校で実施し、大きな成果を上げることができました。
また、「ほっとタイム」も2人のベテランの会員のご努力により、
毎月1回カダールで開催し、サバイバーの方々の貴重な居場所となっています。
相談・支援活動においては、DV被害に加えて離婚や貧困などに関わる相談も増えており、
当会に対する社会的認知の広がりと共に求められる支援が多様になってきていると感じています。
当会の目的である、暴力がない誰もが安心・安全に自分らしく生きることができる社会の
実現に向けて、これからもできる限り取組を進めていきたいと考えています。
会員の皆様には、引き続き温かいご理解とご支援をお願い申しあげます。
2018年度ハートフルセミナー
~県内6校全てが終了しました~
中学生に「デートDV」について知ってもらい、将来、加害者にも被害者にも
ならないようにと実施しているものです。
感想としては、「暴力について知ることができた」
「思いやりのある関係について知ることができた」「セミナーを受けることができて良かった」
「これからの自分に活かしていきたい」「このセミナーをもっと行ったほうがいい」などと書かれています。
スタッフ一同、生徒たちの真剣なまなざしを目にし、このセミナーの意義を強く感じているところです。
ご協力ありがとうございました。
シェルター・シンポジウムin札幌2018に参加して
第21回全国シェルター・シンポジウムが、11月3日(土)・4日(日)、
札幌市の北海道立道民活動センター「かでる2・7」で開催されました。
当会から私(佐藤)と風晴理事が参加し、女性に対する暴力への国際的な取組の現状と
DV被害者支援に関する最新の取組や情報について直接学ぶことができ、多くの収穫がありました。
全体会(基調講演)について風晴理事が、分科会については佐藤が報告します。
『基調講演』
ローザ・ローガーさん(ヨーロッパ・シェルター・ネットワーク理事長)が、
「欧州評議会『女性に対する暴力及びDV防止条約』(イスタンブール条約)と、
欧州における女性シェルター」について講演されました。イスタンブール条約とは
、ヨーロッパにおいて女性に対する暴力とDV根絶を目的として作られた、
初めての法的拘束力のある文書です。2011年5月にイスタンブールで採決、
2014年8月に施行され、DV対策の共通基準となっているものです。
ジェンダーを考慮した革新的な内容に感動する一方、日本の現状との格差にショックを受けました。
あらゆる国が批准できる条約であり、望めば日本も批准できる条約です。
分科会A 『DV離脱後のサバイバーを日常的に支える仕組みづくり』
民間シェルターとして20年の実績を持つ「いくの学園」(大阪市)が
、DVから離れた後も暴力の後遺で苦しむサバイバーに対する社会的な支援体制の構築をめざして、
2017年に開設した「生活回復支援事業」(まいぷれいす)について開設に至る経緯、
実施状況、課題など広範囲わたり詳細に報告されました。
DV被害者支援における新たな取組として、当会の今後の支援活動の方向性について貴重な示唆が得られました。
分科会B 『子どもの視点から見た面会交流』
現在、DVによる離婚に伴う深刻な問題となっている加害者(夫)からの面会交流請求について、
民間シェルター「NPO法人ウィメンズ結」を始め、面会交流支援団体や弁護士、児童精神科医が、
それぞれの立場から面会交流の現状や問題点について見解を述べられました。
当会で支援している相談者も、離婚は成立したものの、面会交流の脅威にさらされ対応に
苦慮していることから、関心を持って参加しました。
あらためて非常に困難な課題であることを認識させられました。
学習・交流会を開催します ~ハートフルセミナー実演および検討会~
日時:2019年1月15日(火)13:00~15:00 場所:事務所にて
ハートフルセミナーは、デートDV予防プログラムで、
県内中学校にて実施していますが、
その実演会を行います。
興味のある方は参加してみませんか?
ご意見をいただけると大変有難いです。
お茶など用意してお待ちしています。
アピオあおもり」秋まつり
11月11日(日)
当会は活動紹介ブースに出展しました。
『知ってください、DVのこと!』を
テーマにパネル展示を行うとともに、
DVチェックシートへの回答を呼びかけました。
昨年より回答してくれる方が多く、DVへの関心は高まっているように思いました。
誤解の回答も多いので、チェックシートを有効に使うには、
こちらの説明のスキルアップも必要と感じました。
NPO法人ウィメンズネット青森の紹介
設 立
NPO法人ウィメンズネット青森は、平成14(2002年)年4月に設立、同年11月法人格を取得しました。以後重大な人権侵害であるDVをはじめ女性に対する暴力の被害者支援と予防教育研修、広報活動等暴力のない社会づくりのために活動を行ってきました。
活 動
*相談・支援活動・・・ 電話・メール・面接による相談、同行支援
*ほっとタイム・・・ DVの後遺症、離婚問題などの日々の悩みを参加者同士で語り合う場
*シェルター運営(休止中)・・DVをはじめ緊急に一時避難が必要な女性や子どもに対する支援
*デートDV防止活動・・・中学生・高校生など若者に対するデートDV予防セミナーの実施
*その他・・・支援者養成、講師派遣など
悩みを抱えている女性のための相談・支援
夫や恋人からの暴力、離婚、セクハラ、性的暴力などの相談を受けています。
◆電話相談 *いきなり対面で相談するのは気が重い・・・
*外出しにくい、悩みを他人に話す機会がない・・・方など
相談日時:平日10時から14時
電話番号【匿名でもお受けします】 017-752-0807
◆面接相談 電話でご連絡いただいた後に面談の日時を決めます。
◆メール相談 womensnet-aomori@sakura.email.ne.jp
(お返事に時間がかかる場合があります)
◆「ほっとタイム」
日々の悩みを参加者同士で語り合う場
(初めて参加を希望される方は事前に上記電話にご連絡下さい)
毎月第3月曜日(休日の場合は変更あり)13時から15時
場所:アウガ5階 「カダール」
◆各種支援 *弁護士や行政などの紹介、同行
*シェルター入所(休止中)
配偶者やパートナーからの暴力(DV)は、10代~20代若者のカップルの間でも起こっています。
「デートDV」と呼ばれるこれらの暴力は、大人のDVと変わらず、殴る・蹴るといった身体的暴力や暴言・干渉・束縛・メール(SNS)のチェックなどの精神的暴力、性関係を強要するなどの性的暴力もあります。
本人にDVの知識がないために被害や加害の自覚がなく、被害は深刻化することが多く、将来、夫婦間のDVにつながる可能性も高いので防止策が急がれます。
DVは犯罪であり、人権侵害です。相手から自尊心・自己決定権・尊厳までも奪ってしまう恐ろしい行為です。暴力によって愛情関係も壊れていくので、暴力をふるう側も結局苦しむことになります。
ウィメンズネット青森は、2005年から青森県と協働して中学生・高校生を対象にデートDV予防セミナーを実施してきました。男女交際の始まる時期に、対等な人間関係作りの大切さを学ぶ機会を持ち、互いに尊重できるようになることは将来にわたって役立ちます。中・高校生の時に一度はこの授業を体験してほしいと思います。
支援者養成講座等の開催
DVについての理解を広めるための各種講座や支援者養成のための学習会などを開催しています。
例えば・・・
*青森市民センター大学まちづくり・地域社会講座講師
*法務局人権擁護委員研修会講師
*その他会員向け学習会 など
会員募集
一緒に活動してくださる正会員、活動を応援してくださる賛助会員を募集しています。
*正会員年会費:10,000円(女性限定)
*賛 助 会 員:一口1,000円から(どなたでも)
貸借対照表
◆2017年度 貸借対照表 (2018年4月30日現在) | |||
特定非営利活動法人ウィメンズネット青森 | |||
(円) | |||
資産の部 | 負債の部 | ||
流動資産 | 流動負債 | ||
小口現金 | 144,837 | 前受金 | 10,000 |
普通預金 | 3,736,563 | 流動負債合計 | 10,000 |
流動資産合計 | 3,881,400 | 固定負債 | |
固定資産 | 固定負債合計 | 0 | |
什器備品 | 9,184 | 負債合計 | 10,000 |
敷金 | 110,000 | 正味財産の部 | |
固定資産合計 | 119,184 | 前期繰越正味財産 | 4,197,006 |
当期正味財産増減額 | -206,422 | ||
正味財産合計 | 3,990,584 | ||
資産合計 | 4,000,584 | 負債及び正味財産合計 | 4,000,584 |
◆2018年度 貸借対照表 (2019年4月30日現在) |
|||
特定非営利活動法人ウィメンズネット青森 | |||
(円) | |||
資産の部 | 負債の部 | ||
流動資産 | 流動負債 | ||
小口現金 | 96,182 | 前受金 | 5,000 |
普通預金 | 3,803,739 | 流動負債合計 | 5,000 |
前払金 | 10,465 | 固定負債 | |
流動資産合計 | 3,910,386 | 固定負債合計 | 0 |
固定資産 | 負債合計 | 5,000 | |
什器備品 | 3,866 | 正味財産の部 | |
敷金 | 110,000 | 前期繰越正味財産 | 3,990,584 |
固定資産合計 | 113,866 | 当期正味財産増減額 | 28,668 |
正味財産合計 | 4,019,252 | ||
資産合計 | 4,024,252 | 負債及び正味財産合計 | 4,024,252 |
◆2019年度 貸借対照表 (2020年4月30日現在) |
|||
特定非営利活動法人ウィメンズネット青森 特定非営利活動に係る事業の会計 |
|||
(円) |
|||
資産の部 |
負債の部 |
||
流動資産 |
流動負債 |
||
小口現金 |
106,904 |
前受金 |
10,000 |
普通預金 |
3,556,461 |
流動負債合計 |
10,000 |
流動資産合計 |
3,663,365 |
固定負債 |
|
固定資産 |
固定負債合計 |
0 |
|
什器備品 |
2,321 |
負債合計 |
10,000 |
敷金 |
110,000 |
正味財産の部 |
|
固定資産合計 |
112,321 |
前期繰越正味財産 |
4,019,252 |
|
当期正味財産増減額 |
-253,566 |
|
|
正味財産合計 |
3,765,686 |
|
資産合計 |
3,775,686 |
負債及び正味財産合計 |
3,775,686 |
◆2020年度 貸借対照表 (2021年4月30日現在) |
|||
特定非営利活動法人ウィメンズネット青森 特定非営利活動に係る事業の会計 |
|||
(円) |
|||
資産の部 |
負債の部 |
||
流動資産 |
流動負債 |
||
小口現金 |
113,452 |
流動負債合計 |
0 |
普通預金 |
3,422,282 |
固定負債 |
|
前払金 |
8,090 |
固定負債合計 |
0 |
流動資産合計 |
3,543,824 |
負債合計 |
0 |
固定資産 |
正味財産の部 |
||
什器備品 |
1,394 |
前期繰越正味財産 |
3,765,686 |
敷金 |
110,000 |
当期正味財産増減額 |
-110,468 |
固定資産合計 |
111,394 |
正味財産合計 |
3,655,218 |
資産合計 |
3,655,218 |
負債及び正味財産合計 |
3,655,218 |
◆2021年度 貸借対照表 (2022年4月30日現在) |
|||
特定非営利活動法人ウィメンズネット青森 特定非営利活動に係る事業の会計 |
|||
(円) |
|||
資産の部 |
負債の部 |
||
流動資産 |
流動負債 |
||
小口現金 |
171,590 |
流動負債合計 |
0 |
普通預金 |
3,255,228 |
固定負債 |
|
|
固定負債合計 |
0 |
|
流動資産合計 |
3,426,818 |
負債合計 |
0 |
固定資産 |
正味財産の部 |
||
什器備品 |
2 |
前期繰越正味財産 |
3,655,218 |
敷金 |
110,000 |
当期正味財産増減額 |
-118,398 |
固定資産合計 |
110,002 |
正味財産合計 |
3,536,820 |
資産合計 |
3,536,820 |
負債及び正味財産合計 |
3,536,820 |
2022年度 貸借対照表 (2023年4月30日現在) |
|||
特定非営利活動法人ウィメンズネット青森 特定非営利活動に係る事業の会計 |
|||
(円) |
|||
資産の部 |
負債の部 |
||
流動資産 |
流動負債 |
||
小口現金 |
80,204 |
前受金 |
2,000 |
普通預金 |
3,005,220 |
流動負債合計 |
2,000 |
前払金 |
7,880 |
固定負債 |
|
流動資産合計 |
3,093,304 |
固定負債合計 |
0 |
固定資産 |
負債合計 |
2,000 |
|
什器備品 |
2 |
正味財産の部 |
|
敷金 |
110,000 |
前期繰越正味財産 |
3,536,820 |
固定資産合計 |
110,002 |
当期正味財産増減額 |
-335,514 |
正味財産合計 |
3,201,306 |
||
資産合計 |
3,203,306 |
負債及び正味財産合計 |
3,203,306 |
ご寄付のお願い
DV防止法が制定され、DVに対する公的な支援策が整備されつつありますが、中・長期にわたり被害者が寄り添い心身の回復をめざす支援や若者に対するDV予防教育等の対策は進んでいません。当法人では、これからもDVをはじめ様々な困難を抱えた女性たちのより所として、誰もが安心して生活できる暴力のない社会をめざして、活動を続けていきたいと考えています。私共の活動にご理解いただき、温かいご支援をいただきますよう心からお願い申し上げます。
ご入会・ご寄付の振込み先
①郵便振替
02260-6-59527 NPO法人ウィメンズネット青森
②銀行振込
みちのく銀行青森古川支店 普通 2004251
NPO法人ウィメンズネット青森 理事 佐藤恵子
お問い合わせ
特定非営利活動法人
ウィメンズネット青森
〒030-0822 青森県青森市中央1丁目18-9 ハイツTOMI A-101
TEL&FAX 017-752-0807 Email:womensnet-aomori@sakura.email.ne.jp
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